以前から注目していたのですがロナルド・デッカーさんという方がやってるdos4ever.comというサイトがあります。
「DOSよ永遠に」と言う意味のサイト名で世代がわかっちゃいますが、クラシックな機械や回路をいじって楽しんでますよ、という感じです。
内容は英語とフランス語で(自分はフランス語はさっぱりですが)、かなり読み応えがある内容ばかりです。置き時計スタイルの5極スーパーラジオのレストア記事のストーリーなど、なかなかのものです。
アナログ回路だけでなく組み込みマイクロコントローラーもかなり高度に使いこなせて、PICで簡易オシロスコープも作ってしまっています。
さらになんと1970年代からしまいこんでいたナショセミのSC/MPというかなり玄人好みの8ビットMPUで回路を組んでBASICを走らせたり、といった面白い事もやっちゃってます。
ロナルドさんの記事の特徴は、レストアでも製作記事でも回路の動作に立ち入って細かく説明することです。 抵抗の一本まで動作を考えた設計の説明がとても良いのです。
そんなロナルドさんが少し前に真空管のカーブトレーサーを自作しました。回路は真空管に必要な高電圧の生成などのアイディアが満載なのですが、記事で回路や部品一つ一つの役割と動作説明を読んでいくうちにそのアイディアがわかってきます。これがなんとも面白いのです。
このカーブトレーサーはuTracerという名前で最初は基板のみを販売していたのですが、改良が加えられてバージョン3になり、キットとして販売しはじめました。
安くはないのですが、内容からするとかなりお手頃な良心的価格でビジネスというより部品頒布に近いようです。
このカーブトレーサー、とてもおもしろそうなのでここで取り上げるだけでなく、実際に作ってみて、その経過を進行形の連載にしてみようかと思います。 ブログポストにすると時系列に埋もれてしまうので、メニューからもアクセスできるページにしてみます。