Mazda CIFTE ECC82 (1)

昔フランスにRadiotechniqueというオランダフィリップス系の真空管製造会社があったのですが、それとは別にMazdaという会社も真空管を製造していました。

日本の自動車メーカーのマツダも海外では全く同じつづりのMazdaですが、もちろん無関係です。

Mazdaは1921に創立された電球会社で、電気部品や真空管も販売していたという以外にはあまり詳しい情報が英語で見つかりません。 実際に真空管製造もしていたようですが、他メーカー品のリブランド販売もしていたようです。真空管製造がすっかり終了してから1999年にフィリップスの傘下に入りますが、いまだにMazdaのブランドでビジネスをしています。

フランス語のWikiをたどって行くと、1938年のMazdaのカラーアニメ広告の動画がありました。70年以上も前の作品とは思えない出来でちょっとびっくりです。

フランスは1950年代から始まる冷戦時代に核シェルターにせっせと真空管などの軍需物資を運び込んで保管していたようで、ときおりそういった物資が放出されるのか、大量にフランス製の真空管が出回る事があります。

以前はMazda 6V6GTなどがあり、また最近取り扱っているMazda CIFTE ECC82もその例です。

1950〜1960年代製なのでアメリカ・ドイツ製ならプレミアがつくところですが、Mazdaというブランドにあまりなじみがないせいか、あまり高値がつきません。 作りは悪くはないのですが、不良率はとりたてて良いと言うほどでもありません。

このMazda CIFTE ECC82でいくつか面白い発見がありましたので、ちょっと次の雑記で書いてみようと思います。