ツィートとサイトアップデート

日本もあちこち桜がまっさかりのようですね。 アメリカも地域によってはきれいな桜がありますが、日本の桜の風情はやはり日本でなければ味わえない物です。

さて最近ちょこちょことツィートしていますのでブログがちょっとご無沙汰になってしまいました。 ツィッターはメールみたいにあらたまらず、ちょっとしたやり取りには便利です。品物が届いた日本のお客さんにリアルタイムでご連絡をいただいたりするととても嬉しい物です。フォローをどうぞ。

さてお気づきかと思いますが、www.boiaudioworks.com サイトのデザインが更新になりました。これはほんとに長い間の懸案事項で、サーバー環境を整えたりしていましたので意外と長くかかってしまいました。 元のサイトデザインはずいぶん昔の物なので、内容はかなり刷新していますが、レイアウトや配色は以前と同じ路線です。 勝手を知ったレイアウトだけどモダンでクリーンに、といういわばリフォームを目的にしました。

更新はまだ継続中で、新しいコンテンツを増やす作業に入っています。 作業の都合で日本語版の更新が英語版に遅れる事もありますが、もし閲覧に不都合等ありましたら、ぜひご一方頂ければ幸いに存じます。

Tweeting Key

このブログも最近すっかり動画紹介ブログと化している感があります。

実は動画はYouTubeやVimeoに行ってキーワードで探せば出てくるので、検索で真っ先にでてくるものをわざわざ紹介するのはあまりオリジナリティーの無い話です。 ただ、アップロードされたばかりの動画や、ニッチすぎる話題はビューカウントが低いので、検索してもあまり出てこないものです、そういうもので面白いものを見つけたら取り上げるようにしています。

先日のKR Audioの動画もアップロードされたばかりで検索にはまだ出てこないうちに見つけたので紹介しましたが、今回も数日前にアップロードされた面白い物を見つけました。

インターネットに直結してツィートできるモールスキーです。 中身はネットワークインターフェース付きのArduinoですが、キーから全部コントロールできるようになっているのがニクいですね。

これで真空管が使われていたら完璧ですが、BOI AudioWorksのお客さんにはアマチュア無線愛好家も多いようですので、なかなか面白いのでは無いでしょうか。

ちなみに、BOI AudioWorksが在庫保管用に使っている倉庫を選んだとき、わざわざ73番を選んだりしています。

それでは73 (88?) ES CUL

 

真空管工場機材

Groove Tubesは真空管好きのアスペン・ピットマンという人が始めた会社なのですが、しばらく前にこの人は引退して会社を楽器会社のフェンダーに売ってしまいました。

Groove Tubesは主にJJ, ソブテックや中国製の真空管を自社レーベルで販売していましたが、中には自社専用のカスタム真空管を中国で生産していました。むかしあったムラード12AX7Mや、6L6や6CA7のGE復刻版を製造していました。 で、この復刻版の製造には実際にGEの真空管工場で使われていた機材を使用していて、ある意味正統派の復刻版だったのです。

この真空管製造用の機材が売りに出されているようです。内容はグリッドワインダーや真空吸引装置など、製造に必要な装置が一通りそろっており、ガラス管、ステム、ベースなどの部品も数千個あるようです。  これは1980年代に店じまいしたGEの工場から引き取った物のようで、機械自体は50−60年もののようです。

これだけあれば真空管製造できちゃいますが、実はこれは組み立てのみで、カソードやプレートボックスなどの部品が無いと真空管は製造できません。組み立て工場だけあっても自動車が生産できないのと同じです。 真空管用の部品は特殊ですからカタログから選んで発注どころか、カスタムでも製造してくれるところはそうそうありません。

グルーブ・チューブスが買収されたのはしばらく前の事なので、この機材は誰も引き取り手が付かなかったのだと思います。 現存の工場は既に機械がありますし、(おそらくですが)生産量や品種を増やしているリフレクター工場などではこういった機械もある程度製作できるので引き取り手が付かないのでしょうか。

でも、こうやって真空管製造の機械をみれるのは面白いですね。コンピューターなど使わない機械仕掛けで動く事をかんがえると大した物だと思います。

機械の写真はこちらで観れます。

Making Vacuum Tubes

すっかり寒くて関東地方では雪まで降ってしまってるようですが、いかがお過ごしでしょうか。

最近YouTubeでまたまた真空管製造の動画を発見しました。 チェコの真空管ガレージメーカーKR Audioがカナダの人気番組 「How it’s made」に出ていた物です。 これはかなりの感動もので、真空管に興味がある方は必見です。

ご存知とは思いますが、真空管は手作りなので高さがちょっと違ったりするのが普通です。

これは動画を見るとわかるのですが、ステムをつぶしたり、管を丸めて切り落としたり、また(動画に無いですが)MT管のベースに管を被せて溶着する工程はバーナーを使って手作業でこなす事になるからです。

逆に言うと、目分量で大体同じに揃えられているというのは驚異の職人芸でもあります。 動画にでている職人さんも相当なスキルの持ち主です。 そう思うと、真空管は一つ一つがカスタムのハンドメード品で、それぞれ個性があるものですね。

リンクは下記です。 ぜひご覧ください。

そうそう、BOI AudioWorksの日本人スタッフが日本語でツィッターもやっています。ご感想等ぜひ @BOIAudioJPまでツィートでどうぞ。

How It’s Made – vacuum tubes

2012年

明けましておめでとうございます。 皆様に幸多き一年でありますように。

南カリフォルニアはクリスマス前から雲一つない快晴で暖かい毎日が続いています。

でも南国でもやはり冬。 冬はやっぱり真空管アンプで音楽を聴くのが一番です。 と言う事でKT88アンプでジェリー・マリガンのバリトーンサックスにひたりながら新年を迎えました。

アメリカは新年はあまり大きな祝日でなく、サンクスギビング、クリスマスと慌ただしいホリデーシーズンのオマケぐらいの扱いです。なので私たちも一月二日より普通に営業しております。

本年度もぜひよろしくお願いします。

価格改定のお知らせ

CIFTE ECC82の続きがちょっと空いてしまいましたが、ちょっと別な話題です。

取引先の商社からの知らせですが、現行品の真空管のうち、かなりの種類が今月中に価格改定になる模様です。 具体的にはSovtek, TungSol, Mullard, Genalex, Svetlana と Electro-Harmonixブランドの現行品が一割ほどの値上げになります。

えーっ、と思ってしまいますが、世界経済の状況や真空管生産国のインフレ率などを考えると、上記ブランドの真空管は比較的安定した価格で製造が続けられて来たと思います。ですので、今回の価格改定は通常(と言っては変ですが)、と考えて良いかと思います。

さて気になる当店の価格ですが、私どもは現在の在庫は値段据え置きで販売を続けます。 昔からのお客さんはご存知とおもいますが、私どもは仕入れ先が値上げしても現在庫は旧価格のまま販売し、新しい仕入れ値で入荷した際に価格を改定します。 ですから仕入れ先の値上げから私どもの価格改定にはちょっと間があく事になります。

よって商品によりますが、向こう1、2ヶ月は価格据え置きのまま販売となり、その後順次価格が改定になります。 ただ、回転が速い商品は早めに値段改定となってしまいます。 なので、ご注文はお早めにどうぞ。