フィラメントの明るさ

6L6GCのような真空管は捩られたフィラメントが絶縁スリーブの中に入れられています。なので通常は外からフィラメントが見えません。
6L6GC Filament

でも手作業で組み立てられる真空管は製造上のばらつきでフィラメントがスリーブの端からちょっとのぞいている事がまれにあります。もちろん動作には問題ありませんが、はみ出た部分のフィラメントは本来の役目のカソードの加熱をしないので無駄な部分です。

写真は6L6GCで、フィラメントが3ミリほどのぞいています。 二つあるように見えますが右側は放熱フィンに写った反射像です。

ナス管や特にトリウムタングステンをフィラメントに使った真空管はフィラメントが光って明るくなかなか雰囲気が良い物です。 これが普通のGT管やMT管は見えないのが普通ですが、フィラメント本体は写真のようにかなり明るいので、私たちも実はこの方が好みだったりします。

フィラメントがのぞいている真空管だけでペアを組んでみたらけっこう明るくていいかもしれないですね。でもこのように光る真空管はあまり無いので、気長に待たないといけないようですが。