メリークリスマス

メリークリスマスです。 皆さんいかがお過ごしでしょうか。こちらはクリスマスは無事過ごしましたが、大きな注文がたくさん入っているのでかなり忙しくしております。 日本はもうすっかり冬ですね。

そうそう、ブログに使っているWordPressのバージョンが上がったのにつれて、表示が変になってしまいました。特に過去記事が変だったので、レイアウトを換えてみました。 もし表示とかおかしいよ、という場合はですね、そっと教えてもらえるとありがたいです。

それにしてもソフトウェアとかコンピューターとかどんどん新モデルとか新バージョンが出るのは良いんですが、前動いてたモノがどんどん動かなくなるし動いていても取り残されて消滅するのが当たり前のようです。例えばアメリカでは音楽はCDではなくストリーミングにどんどん変わっていってCDを売っているところがどんどん消滅しつつあります。

でも真空管は50年前のモノでもフィラメントを灯してやればそういう変化も無関係に鳴ってくれます。 そうやって年月で風化しない安定が身の回りにあるとほっとしますね。

ノイズ

先日、真空管機材からノイズが出ると言うのでトラブルシューティングを手伝った時のことです。 問題は最近真空管を交換したその機材からジーとノイズが出るようになったとの事でした。 

そこでこれは真空管だろう、というので真空管を2,3回交換したのだけれども同じノイズが出るのです。 真空管そのものからノイズが出るというのはままあるのですが、当方で時間をかけて確認した真空管に何回交換しても出るとなると、問題は他にありそうです。

真空管を交換した時に同じタイミングで出やすい問題というのは実はいくつかあります。 一番多いのが接触不良です。新しい真空管がソケットとちゃんと接触していなかったり、ソケットピンのハンダが割れてたりします。 これが起きるのはソケットの品質やハンダ工程の良し悪しもありますが、多くの場合は真空管を左右に傾けながら抜き差しを繰り返したせいです。 これはソケット内の金具をこじ開けているようなものなので後々問題が起きてしまいます。

あと意外と多いのが同じタイミングで他の部品の不良や問題が判明するケースです。 特にビンテージアンプだと、電解コンデンサーの容量抜け、カップリングコンデンサーのリーク、抵抗値のドリフトなどのトラブルはつきものです。 もっともこのケースは問題がすでにあって特定するために真空管を交換してみた、というのも多いと思います。

で、今回の機材は実はラックマウントのレコーディング機材。 コンディションも良いですし、動作には問題無い。 でも真空管を交換してからジー音が出て止まらないのです。 

そこでしょうがない、と機材をラックから出してベンチ上でつないでみると… なんとノイズが出ない….!  とここまで来ると察しの良い方はわかってしまうとおもいますが、実は単純なアースの問題でした。 機材をラックから出して真空管を交換して戻した際、ケーブル類に問題がありつながるべきでないグランドが接続されてしまったようです。 それでラックに戻して接続するとグランドループでノイズを拾うようになってしまったのです。 真空管を交換したタイミングで起きてしまったのですっかり騙されてしまいました。

ちゃんとケーブルのグランドも確認して所ジー音は無事なくなっていました。 それにしてもこの季節やっぱり真空管機材は良いですよね。