プリ管のマッチングの話です。
12AX7のようなプリ管はコンダクタンスを計って選別します。 ムズカシイ話はおいといて、コンダクタンスは真空管の特性の一部をあらわすものです。 マッチングを取るというのは試験機で測定しコンダクタンス値が合っているプリ管を選別する事を言います。
これは必要かというと必ずしもそうではありません。実のところ現行品はそこそこばらつきが少ないので普通は選別しなくても実用上は大丈夫と思います。
じゃなぜ当店でプリ管のマッチング選別品を売っているか、という事になりますが、実はお客さん(特にアメリカ国内)からのリクエストが多かったためです。
真空管のばらつきを熟知しているユーザー層が選別をリクエストするようになったのだと思いますが、たしかに品質が向上したといっても現行品でばらつきが大きいロットはたまにあります。 NOS品でもばらつきが多いものは多いです。なので、例えば特性がかけ離れたプリ管をオーディオ機器の左右チャンネルで使うのを避けたい、とかフォノアンプはできるだけ均一な特性の真空管を使いたい、というこだわりはよくわかります。
なので、どのプリ管もご希望があれば選別してマッチング品をお送りできるようにしています。