マイクロフォニックスって何でしょうか?
真空管はガラス管と金属片を組み合わせた物なので、共振します。共振するとごく微細ながら電極同士が近づいたり離れたりする訳です。これはマイクロフォンが振動を信号として拾うのと一緒です。
マイクロフォンにも種類があり、振動を磁気で拾うのがダイナミックマイク、電極間の容量変化を拾うのがコンデンサーマイクです。 真空管はカソードからプレートへ飛んでいく電子の流れをグリッドが振動する事で変調してしまうので、さしずめ電子マイクでしょうか。
真空管には共振する周波数が必ずあり、これは避けて通れない問題です。 この周波数は12AX7のようなミニチュア管だと500Hz−2KHzぐらいの周波数にある事が多く、問題になります。 ただ共振しやすさにはかなり差があります。(元?)無線少年の方にはQと言った方がわかりやすいかも知れませんが、このQ、共振しやすさは真空管の設計で違い、また個体差もかなりあります。