フィラメント・フラッシュ

前にも書いているのですが、昔製造されたヨーロッパ製の小型管はフィラメントに通電すると一瞬明るく光るのがあります。知らないとまるで電球が切れるみたいなのでドキッとしますが、これが普通です。ムラードやアンペレックスなどのフィリップス系、それからジーメンス系の工場製によく見られ、問題ありません。

真空管は中にフィラメントが光っていてついつい白熱電球を連想してしまいます。 白熱電球が切れる時明るく光る事がありますが、真空管のフィラメントは材質も構造も全く違うものです。今時の普通の12AX7や6L6のような真空管を普通にオーディオやギターアンプで使っているとフィラメントが切れると言う事はまずありません。

でも、このフィラメントフラッシュ、アメリカ製のNOS管ではまず起きないのです。 この米・欧の違いはなんだろう、とかねがね疑問に思っていました。 アメリカではラジオ、テレビのコスト減のためにヒータートランスを省略し、フィラメントを直列に接続した方式が主流だったためとか、いろいろな説はあります。 でもどれもいまいち説得性に掛け、どうやら単純にフラッシュ発光を起こす材質をフィリップス系の工場などで使ったためという事らしいです。

なお、ごくまれにですが、ソブテックの12AX7LPSやJJの小型管でもフィラメントフラッシュを起こすのがあります。

Comments are closed.